【S1-Ep.1】情報の連鎖と、震えるほどのワクワク


「情報の連鎖と、震えるほどのワクワク」

一週間前。マラゴスから戻った私の体には、まだ熱帯の森の湿り気と、カカオの濃厚な香りが染み付いていた。 冷房の効いた部屋で、何気なく開いたYouTube。画面の中で語られていたのは、アメリカ西海岸から始まった「クラフトチョコレート」の静かな革命だった。

「Beans to Bar……いや、Tree to Barか」

調べていくうちに、その文化が日本でも芽吹き始めていることを知る。その瞬間、バラバラだった点と点が、一本の線で繋がった。 ダバオの土、あの日触れたカカオ、そして日本の繊細な感性。西海岸の先駆者たちが掲げた「素材への誠実さ」に、私は魂を揺さぶられた。

「これだ。これを形にするのは、すべてを見てきた今の私にしかできない挑戦ではないか」

深夜、画面の明かりに照らされた自分の顔は、かつてないほど高揚していた。それは人生を根底から揺さぶるような、震えるほどのワクワクだった。

情報の海で見つけた「理想」と、今、目の前にある「瀕死の苗木」。 そのあまりにも大きなギャップを埋めるための、私の無謀な実験がここから始まる。

まずは、私がそこまで魅了された「西海岸の革命」とは何だったのか。次はその正体をアーカイブしておこう。

Next Episode… Season 1:Ep.2 「西海岸の革命と、日本の情熱」


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